彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)



念のため、自分のスマホは通話中のままにして、神楽坂君のスマホ画面を3回タッチした。
110番通報したのだが―――――――――







〈ザザ!!―――ザザ――・・・〉
「あれ!?」
「どうした!?」
「神楽坂君のスマホからも、通話ができません!!」
「なんだとぉ!!?」







それで首だけで振り返る神楽坂君。
怒っているのは明らかだったが、大きく舌打ちすると前へと向きなおしながら叫んだ。







「電波妨害されてるのかもしんねぇー!!」
「電波の妨害!?」







そんな、いくらなんでも―――――







「考え過ぎじゃないですか!?」
「むしろ、考えすぎてみろよ!!凛先輩のこれまでの戦歴を思えば、そういう的の可能性が大ありだろうが!!?」
「あ、それもそうですね・・・。」







言われてみれば、半グレとの戦いや忍者と戦いに、私、巻き込まれてたわ。







(凛クンクラスの大物ヤンキーになれば、それぐらいの準備をして誘拐されてもおかしくないよね!?)







〔★涼子は納得した★〕







「2号さんよ!!つながるまで、俺のスマホでかけ続けろ!!」
「わ、わかりました!」
「あんたのスマホは、まだポリとつながってるのかよ!?」
「え、えーと――――――――――」







持っていた自分のスマホに耳を当てる。
相変わらず、無機質な音しかせず、人間の声は聞こえない。
でも、通話時間はカウントされている。







「私のスマホは、つながってます!」
「じゃあ、そのままにしといてくれ!まだポリとつながる可能性があるからな!」
「わかりました!」
「クソッたれめ!ぜってぇー逃がしゃしないぞ!!」







その言葉通り、神楽坂君の原付の速度が上がる。
一定の距離を保ちながら、私と神楽坂君は、凛君を乗せた車を追跡した。
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