彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
〈私を怒らせると、大親友の未子が黙ってないわよ!?〉
「今の発言で、テメーが『虎の威を借る狐』だと確信できた。檜扇未子もバカな女だ。オメーみたいな化け物メイクの悪党に利用されてると気づけないんだからな。」
〈誰が化け物メイクですって!!?その上、私と未子の友情をけなすなんて、本当にヤンキーって最低だわ!!〉
「その最低のヤンキーに電話してくるテメーは最低中の最低だろう?二度とかけてくんなよ。」
〈好きでかけたわけじゃないわよ!!私の大事な舟槙ちゃんが大変なの!!あんたが何とかしなさい!!〉
「はあ?大変なのは、むしろ、テメーの亭主だろう?ワンちゃん殺した上に、俺、殺されかけたんだけど?加害者の妻として、謝罪はねぇーのか?」
〈はあ!!?なんで私が、あの役立たずのためにあんたに謝らなきゃならないの!?〉
「テメーの亭主は役立たずでもあるのか?」
〈そうよ!!この私が結婚してあげただけで満足してればいいの!!それなのに―――――――何を血迷ったのか殺人未遂なんてして!!おかげで私の舟槙ちゃんにまで迷惑が掛かってるわ!!あの子の将来に傷がついたらどうするのよ!!あんな亭主、いっそ、留置場で自殺してくれればいいのよ!!〉
「!?そういうテメーが死ねっ!!」
ブッ!!
頭にきたので、速攻でスマホの通話を終了させた。
「ふざけやがって!!」
「うはははは!息子は可愛いが、亭主はどうでもええっちゅーことらしいのぅ~!?しかも、ゴミクズ息子が迷惑かけてる5人のことも、ちゃんと覚えとるのにシラ切って、ゴミクズ息子を助けろとは、もはやゴミダメやーん!?」
「下種な奴らばっかりだぜ・・・!!」
「蓮君、早く電源を切りなさい。」
「はーい、シゲ先生。」
目上のアドバイスに従い、めんどくさい奴専用のスマホの電源を落とす。
私が電源を切ったのを見届けると、シゲ先生が話を切り出した。