彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「俺も、凛先輩が大好きっす~!!」
「ちょ、力が強い強い。」
「最高の兄貴分ですよ、凛先ぱーい!!」
「痛い痛い。」
参った、放して、の意味で、背中をポンポンすれば、ますますギュートされる悪循環。
(ヤマト、助けて。)
そう思って視線を向ければ、両手を組んで、うんうんとうなずいている。
隣にいる涼子ちゃんも涼子ちゃんで感動している。
シゲ先生に至っては、微笑ましそうに見てくるのですが~
(窮屈なんだけどな・・・)
〔★和やかな空気に反して、凛は苦しそうだ★〕
大型犬の子犬のように懐いてくる雷太を、そろそろどうにかしようとした時だった。
ブーン、ブーン、ブーン♪
「うわ!?凛先輩!不吉な着信来てますよ!?」
「そのようだね。」
驚いた雷太が私から身体を離す。
それで、本日4回目となる不審者用のスマホ画面の表示を見れば―――――――――
(なんだこれ?)
「知らない番号だ・・・。」
とはいえ・・・・直感で、今まで流れからして、檜扇家か、高野家の人間であることは予想がついた。
「うはははは!凛、凛、凛!誰が情報漏洩したか、出て確認だけしときー!」
「そうするか・・・。」
総長モードで答えると、その状態で電話に出た。
「誰だ、テメー?」
〈高野舟槙の母よ!!〉
「!?」
甲高い大声が耳に響く。
正体を名乗ってくれた相手に感謝しつつ、先手を打ってこちらの意見を伝えた。
「ゴミクズ野郎のママかよ。ゴミクズ野郎の息子から番号を聞いてかけてきたんだろうが、俺はお前に協力はしねぇ。」
〈まあ!?私の舟槙がゴミクズやろうですって!!?〉
「桐生ほなみ、東雲冬美、竹田里奈、林利勝、田中かえで・・・以上5名のケツもちしてるもんから言わせてもらえりゃ、テメーら親子は俺の敵だ。」
〈誰よそいつら!?私はそんなゴミクズたちは知らないわよ!!〉
「ほおーだったら、もうこれ以上話す義理はねぇな。あばよ。」
〈電話を切ったら、5人への圧力をかけるわよ!!〉
「なんだと?」
聞き捨てならない発言をしたため、聞き返せば、相手は得意げに言った。