彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「けど、問題はそれだけじゃない。女性宮家問題について、弟宮が消極的なのがよくねぇーんだよな。」
「あ、はい。今の皇族は、女性が大半ですもんね・・・。」
「凛は、弟宮が女性宮家実現への協力に、消極的な理由はわかるか?」
「いいえ。なぜなんですか?」
「自分達に関係ないことに、興味を持たないからだ。」
「自分達に関係ない・・・ですか?」
「弟宮家には、盗作のプリンスという男子が一匹いるだろう?」
「あ、はい。」
「それ以外の宮家は、男子がいない。男子しか宮家を継げないから、このままだと弟宮家以外は、断絶してしまう。」
「それは困ります!!」
「弟宮家は、困らねぇ。跡取りの男子がいるからな。だから、女性宮家の有識者会議はもちろん、個人的な働きかけを国会でしないんだ。自分の家系は途絶える心配がないからな。」
「そ、それって!盗作のプリンスがいるから安心してるってことですか!?」
「そうなるな。もし、盗作のプリンスが産まれてなかったら、女性宮家を認める活動に力を入れていただろうぜ。あいつは、何をするにもやる気がない。息子も同様。だから、親子そろって天皇を継ぐことにならなくてよかったぜ!」
「でも、油断はできないのでしょう?女性皇太子が誕生したのに、弟宮の妻と弟宮の実母は、盗作のプリンスを天皇にすることを諦めてないって、瑞希お兄ちゃん言ったじゃないですか?」
「まーな。とにかく今は、盗作のプリンスに注目を集めさせることが、なりふりかまわず、立派な皇族に仕立てることが弟宮の妻の目的だ。」



「もしかして・・・トンボの学術論文も、弟宮の妻の入れ知恵ですか?」
「そういうことだ。」
「僕・・・トンボの論文を読みました。盗作のプリンスの言い分は、あくまで、研究者に勧められたから発表したと言っていますが・・・僕は、子供のころの盗作のプリンスをテレビで見ていたので知ってるのですが――――――6歳の時の盗作のプリンス、トンボを網で取ることも、おぼつかないようなお子さんでした。」








『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』というテレビに出てるような子供達と比べても、明らかにトンボに対して凡人だった盗作のプリンス。








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