彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








(天皇陛下は、男女交際に対して誠実な方。プラトニックな期間を大事にされていたから、結婚に慎重だった。対する真逆の長男は、ヤリチンだったから早く妻を見つけることが出来た・・・ということか!?)








それに加え、上流階級は上皇妃の悪い噂を、悪い人格を知っているから、娘を花嫁候補にしたくなかった。








(人の顔色をうかがうのが上手な長女の婚期が遅れたのも、上皇妃に召使のように扱われている姿を間近で見てきたから、大事な息子を花婿候補にしたくなかったと思ったのだろう。なによりも、自分がお腹を痛めて産んだ娘じゃない子供の幸せを、評判の悪い上皇妃が願うなんて考えられない・・・ということか・・・!)








今までの話をまとめ、自分なりに結論付ける私。








「あー嫌になるぜ!!」








そう私が考えをまとめた時、投げやりな口調で瑞希お兄ちゃんが言った。








「ぺんぺん草の檜扇未子と俺の原料が夫婦のせいで、凛まで殺されかけて最悪だったぜ!!」
「瑞希お兄ちゃん・・・僕は気にしてませんよ。」
「俺が気にするんだよ!!」








そう言いながら、あおむけに寝転がる好きな人。










「23人目って意味なんだってよ。」
「え?」
「俺の原料の名前だ。」
「瑞希お兄ちゃんの原料って・・・檜扇二三人ですか?あの口ひげ超エロ親父の名前がどうしたというのですか?」
「檜扇湖亀にとって・・・自分に都合のいい男が檜扇達比古だった。その檜扇達比古は、檜扇湖亀に良い思いをさせてくれた23人目の男になるらしい。成功したラッキーナンバーが23。だから息子にそう名付けたそうだ。」
「え!?そんな理由で二三人にしたのですか!?」
「おふくろの日記には、そう記してあった。口ひげ超エロ親父が、おふくろに同情を誘うためにそう話したらしいからな。」
「普通なら、ショックを受ける名前の由来を、女性の同情を引くために使うなんて・・・」

(神経が図太すぎる・・・。)










〔★世間では、面の皮が厚いもいう★〕












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