カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
手に指を絡められて、指先すらもジンジンと熱を持つ。

イヤイヤと首を振っても先輩は止まってくれない。
首筋に噛み付くように歯を立てられてゾクゾクっとした感覚が体中を駆け抜ける。

くちびるを離した先輩はハァ…って吐息を漏らした。
首にかかる息が妙に熱っぽい。

ゆらゆら揺れる視界で見た先輩の額にうっすらと汗が滲んでいる。

「きっつ…即効性すげぇな…」

「せんぱ…ぃ…?」

「あー…ごめん、止まんないかも」

耳たぶに触れた指がグシャって私の髪を掴んで引き寄せられる。
またキスされちゃう…!

必死で先輩の体を押したり足をジタバタさせて抵抗した。
ヤダ…ヤダ!助けて…悠太!

「俺以外のキス、覚えるなよ」

助け………

「ストーップ!!!」

バンって音がして生徒会室のドアが開いた。

先輩がゆっくりと私から離れる。

先輩も私も呼吸が荒い。
涙が滲んで喉がカラカラだった。

助けに来てくれたのは、

…鈴城さん?なんで?
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