カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「失礼しまーす」
「砂雪ちゃんお疲れ様!」
生徒会室に入るなり鈴城さんが腕にギュッと抱きついてきた。
この仕草、モネみたいだな。
私の周りの女子はスキンシップ多めじゃない?
このコミュ力は凄い。
「あれから大丈夫だった?」
鈴城さんがみんなには聞こえないようにコソッと聞いてくる。
思い出すだけで今もむず痒い。
あんまり意識しないようにしてるんだけど。
「大丈夫です。本郷先輩の前でも普通にしますよ」
「そう?なんかあったら言ってね」
「はい。それより!」
急に大きい声を出した私に、鈴城さんは「わ!びっくりした」って言って笑った。
「今日、なんか平和じゃないですか?誰もドアに群がってないですよね?」
「アレよ」
「外見てみ」
戸田さんがテーブルで何かを一生懸命記入している。
覗いたら「今年度予算案」の文字。
生徒会らしい作業をしているほうが珍しく見えるなんて。
私もこのおかしな状況に染まってきている。
戸田さんに言われた通り、会長席の後ろの窓の外を見てみた。
生徒会室の窓からは運動場が見下ろせる。
校門に行くには校舎を出て運動場を突っ切る形になっている。
運動場の一角にとんでもない人数の生徒が集まっている。
全校生徒くらいとは言わないけれど、目視では数えられない。
「砂雪ちゃんお疲れ様!」
生徒会室に入るなり鈴城さんが腕にギュッと抱きついてきた。
この仕草、モネみたいだな。
私の周りの女子はスキンシップ多めじゃない?
このコミュ力は凄い。
「あれから大丈夫だった?」
鈴城さんがみんなには聞こえないようにコソッと聞いてくる。
思い出すだけで今もむず痒い。
あんまり意識しないようにしてるんだけど。
「大丈夫です。本郷先輩の前でも普通にしますよ」
「そう?なんかあったら言ってね」
「はい。それより!」
急に大きい声を出した私に、鈴城さんは「わ!びっくりした」って言って笑った。
「今日、なんか平和じゃないですか?誰もドアに群がってないですよね?」
「アレよ」
「外見てみ」
戸田さんがテーブルで何かを一生懸命記入している。
覗いたら「今年度予算案」の文字。
生徒会らしい作業をしているほうが珍しく見えるなんて。
私もこのおかしな状況に染まってきている。
戸田さんに言われた通り、会長席の後ろの窓の外を見てみた。
生徒会室の窓からは運動場が見下ろせる。
校門に行くには校舎を出て運動場を突っ切る形になっている。
運動場の一角にとんでもない人数の生徒が集まっている。
全校生徒くらいとは言わないけれど、目視では数えられない。