カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
申し込み用紙を提出して二日後。

私の生徒会入りが決定し、その一報は全校生徒新聞で大々的に報じられた。

「先生!なんでこんなに早く…」

新聞を握りしめたまま、職員室で詰め寄る私にニコニコと、担任はたった一言「あなたが申し込んだ瞬間に即決まり」って言った。

納得できる理由は貰えないまま、私はたった一枚の切符を手に入れた。

ありがたいことに、モネが心配したような反感は買わなかった。

そして今に至るってわけなんだけども………。

「俺、みなみと話してんだけど?」

みなみ、と呼ばれた女子は私にニコッて微笑んで、綺麗な指で髪を耳にかけた。

鈴城 みなみさん。
三年生。生徒会副会長。

本郷先輩の隣がよく似合う。すっごく美人で、それからすっごくいい匂いがする。

生徒会長、本郷 カナデ。三年生。
副会長、鈴城 みなみ。三年生。

それから会長・副会長代理、中村さん。
会計、戸田さんに書記の長谷川さんは二年生。

そして肩書きを与えられていない雑用係の私、一年生はただ一人。

生徒会は六人で構成されていて、会長の本郷先輩以外は全員が女子だった。

文化祭や体育祭とか大きいイベントの時は実行委員を募集するから男手も増えるし、普段はこの人数でも問題無いらしい。

すごく有名な生徒会だったからかなり意気込みしていたけれど、思っていたよりもライトなのかもしれない。
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