ツンツン、時々デレな君

「違う、凛のせいじゃない。」

やっと気づいて、慌てて言うが、凛は多分聞いていない。

泣き続ける凛に困った俺は、もう1度凛を抱きしめた。………決して、俺が凛を抱きしめたいとかではないからな?

俺に抱きしめられてビクッとした凛だったが、まだ泣き続けている。

…………しょうがない。


「んっ。…………っ!?!?」

「とりあえず、黙って。」

「な、なっっ……!!」

うん、まあ今の状況を簡潔に説明すると。

黙ってほしくてキスした。

………決して、俺がキスしたかったとかではないからな? いや、もちろん凛とのキスはしてもしたりないが。




< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop