推しと同居はじめました。

波乱の日々


んーっと……

これは夢…?  

いやもしかしてドッペルかも!

「あ、あわ…あわ…私は…、
 え、え…りなです…」

「はい!えりなさん!高2でしたよね?」
 
待ってどゆこと…?

うわっ

私はその場に倒れた。

「え、ちょえりなさん!?!?」

その後の記憶はまったくないが

目が覚めたら布団にいた

「あっ、おきた…良かった…」

私は目をあけた

「あ……って………キャーーーーー」

イケメンの顔がち、ち、ちかくに……

「なんですか?頭うちましたか?」

優斗さんが私の頭を触った

私は口をぽかんと開けて何も話せなくなった

「良かった」

「あ………優斗……じゃなくて
 桐田さんって私にあったことありました?」

「知りませんけど。でもあれじゃないですか」

私は首を傾げた

「あれ?」

「僕SNSのフォロワー200万人いるから」

「え……じゃあやっぱり…
 桐田優斗……」

私はなんとか心を落ち着かせた

「まぁ暇なとき調べてくださいよ」

「あ…うん。
 私、そういうの全く興味なくて…
 ごめんね」

部屋あっちと案内した。

「じゃあねっ」

私は優斗さんの部屋のドアを閉めた

まってまってまってまって!!

ありえないんだけど!?

どゆこと!?

優斗…

桐田……

んー……

がちゃ

ドアが開いた

「あ、すいません」

優斗さんが頭を下げた

「あ、ぁぁぁ…」

「ってか…
 同い年ならためで話しましょ」

「う、うん。」

私は何回も頷いた

「えりな、あのさ片付け手伝ってくれない?」

「え…!?
 あ…うんいいよ……?」

「まじ助かる!」

私は優斗さんの部屋に入った

優斗さんが私にものを渡しながら

これはここにおいてとか

こっちとかなんか共同活動をしている

「これ、ここに飾って」

「う、うん」

私は紙をとった

え…これ…

私はそれを見て唖然とした

「どうした?
 あー…これね
 ファンの人からもらった手紙
 字が綺麗すぎて飾ってる」

その手紙は私のだった

私が前に送ったやつ……

「そうなんだ……
 名前が同じで少しびっくりした」

優斗さんは手紙を覗き込んだ

「あ、ほんとだ。えりな!」

指を指しながら私に笑顔を見せた

「ちょっとまってて」

私は部屋を出た…

あぁ…やばい…

ほんとに優斗くんなのかな…?

確かに顔はまんまだけど…

あんな近くで見たら…

心臓持つわけないじゃん…

私は部屋に戻った

「あ、あのさ優斗さん、」
 
「ん?」

「SNSやってるって…
 俳優業とかもやってるの…?」

「うん…まだ少し?
 まだ事務所に入って少しだから。」

「そーなんだ……」

これは確実に優斗くんだ。

優斗くんも事務所に入ってまだ間もない。

「っていうかえりなこそ推しいないの?」

「ふぇ!!!!???」

「どうした?」

優斗くんが苦笑いで見た

「お…おし……ほしいけどねぇ………」

「ってことは…いないんですね!?」

私はまぁと頷いた

「ふふ…じゃあ僕のこと推してください!」

優斗くんは私の手を取った

「え、ちょっ……………え?」

「いや…えりな可愛いし!
 推してもらったら嬉しいなーなんて」

私は意味がわからなかった

もう推してるし、こんなお願いするか…?

「あの!桐田優斗!
 推しはいらないの!」

私は手を離した

「そうですよね…」

もしかして今私…推し傷つけた!?

で、でも、もう推す権利なんてどこにもない…

「えりな、あと俺1人でやるから、
 行って」

「う、うん」

私は自分のベットに横になった

はぁ…

私はスマホの優斗さんに送ったDMを見た

「これも……、」

あれは優斗さんなのかな?だとしたら結構…

私はそのまま、寝落ちした

目を覚まして時計を見たら夜の8時だった

「うわやば…」

体を起こして飲み物を取りに行こうとした

ガチャ

「あ、えりな」

「えっ!?!?」

そこには髪の毛を洗ったんだろう、

髪の毛が濡れてた優斗さんがいた

「あ、ごめん、シャワーした」

「う…うん」

忘れてた……

家に……推しがいること………

私はテーブルを覗いたら

優斗さんが勉強していた

「勉強とか、えら」

「まぁ、俳優としてだめだったら……ね」

私はその言葉を聞いて言葉が出なかった

私は冷蔵庫に飲み物を取りに行った

私は麦茶をコップに注いで

テーブルまで持っていった

優斗さんの少し離れた横に座った

私は麦茶を飲んで横を見た

高2か…同い年だったわ。

「あ、そういや、えりなは頭いいの?」

「え?あ、まぁまぁ」

ふーんと優斗さんが言った

「俺ものどかいた」

と私のコップを優斗さんがとって飲んだ

……………

え?

ん?

は?

「麦茶うまっ!」

まって…私が飲んだやつを飲んだ…?

そんなこと……

え?あ?は?

「あ、えりな、今ドキっとした?」

「は、は、はぁ!!?し、してないしっ!
 やめてよ!優斗さん!!」

「わかりやすすぎだろ。
 好きなら早く好きって言ってね」

優斗さんが茶化すように言った

はぁ…?

優斗さんが部屋に勉強道具を置きに行った

まってまってまって…

意味分かんない…

帰ってきてまた私の隣りに座った

「あ、えりなさ俺のこと優斗って呼んで。
 さん付けは流石に…」

「うん…優斗、あ、あのさ」

「なに?」

「んー…なんでもないっ
 お風呂行ってくる」

「あ、お、おう、」

私は湯船に浸かりながら考えた

普通に考えて大丈夫なのかな、?

バレたらまずいんじゃ…

本人に推してることも、

ファンに同居してることも…

「えりなー」



「な、な、な、なによっ」

「いやあの俺の部屋にさこれ落ちてたんだけど」

と手だけを中に入れて私にものを見せてきた

「これって俺のグッズ?」

えっうそ……

うそ…うそうそうそ!

「やっぱり推してたんだ」

「ち、ちがう!
 友だちからもらったの!
 捨てるのももったいないから
 どうせなら優斗の部屋に置こうって思ったの」

「へー…ファンクラブ限定品を?」

「あーもうっ!後で説明するから!
 お風呂中喋りかけないでよ!」

「わかった」

やばい…どうしよう…

あーもう!!

私はすぐお風呂をでた

そのまま無視して部屋に行った

今後どうなるんだろう…
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