俺様御曹司は逃がさない
でも、俺ってちょっと特殊って言うか、なんつーかな。舞との関係性が濃すぎて狂ったのか、何となく“家族愛”感も否定できない感じではあるっちゃある。ま、圧倒的に恋愛感情が勝ってはいるけどね。

だからって言うか、舞のことは好きだけど、今の関係を崩してまでどうのこうのとは正直思っていない。舞の中で俺という存在が常にあって、トップであればそれでいい。もうこの際、ラブやライクなんてどうでもいい。舞が俺の傍に今後も居てくれれば、それ以上のことは望まない。今のままでいい、これからも……そう思っていたはずだったのに。

──── “九条 柊弥”という存在が、俺を駆り立て始めた。

俺の感情を掻き乱して、今まで通りの思考じゃいられなくなる。

冷静に、冷静に……何度もそう言い聞かせた。

10年以上築き上げてきた舞との関係を、ポッと出の奴に崩されてたまるかってんだよ。

・・・・でも、舞が本気であいつのことを好きって言うのなら……俺はもうソレを受け入れて、応援するしかなくなるんだろうな……しんど。

ま、そう易々とあいつに舞を渡すつもりもないけどねー。

だってあいつ、絶対に女誑しじゃん。

あんな奴と付き合っても、舞は必ず辛い思いをするだけ。だったら、付き合う前に……好きになってしまう前に……潰せるもんは潰しておかないと。

・・・・つっても、相手はあの九条 柊弥。

一筋縄ではいかないよなー。


「はぁぁ。どうしたもんか……」


てか、俺はマジでなにしてんだろうな。

< 431 / 642 >

この作品をシェア

pagetop