俺様御曹司は逃がさない
よしっ、働くぞーー!!と気合いを入れた時だった。

何故か悪寒がする……ま、気のせいか。


「七瀬ちゃんと小日向ちゃんは呼び込み行ってくれる~?」

「はぁ~い」

「分かりました!」

「あ、結斗。あんたはこの子達の付かず離れずなところで待機!!」

「へいへい」


浜辺に出ると、眩しいほどの日差しに目がシバシバする。


「浅倉キッチンオープンしましたぁ~」

「メニュー豊富で~す」

「バーベキューもできますよぉ~」

「SNS映えするメニューもありま~す」

「浅倉キッチンへどうぞぉ~」

「今なら空いてま~す」

「へぇ、君達可愛いね」

「バイト?」

「そこの浅倉キッチンでバイトしてるんですぅ~。どうですかぁ?お兄さん達」

「君達が連れてってくれるなら行っちゃおうかな!」

「お、いいね~。君達が連れてってくれるなら行ってやらんこともないよ~」

「承知いたしました。では、こちらへ。お足元にお気をつけください、マスター」

「「「「………」」」」


この場だけシーーンと静まり返った。


────── あ、やべ。


なんっっも気にしてなかった。めちゃくちゃ素だった。ポロッと出た素がこの対応ってヤバすぎやしないか?

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