俺様御曹司は逃がさない
「あっれー!?小日向ちゃんと真広は!?」

「あ、えっと……ああ……優希さん。あたしに全振りしてください。捌きます」

「そう?悪いね~!もうそろそろお偉いさん来るからお出迎えしてくれるー!?」

「了解でーーす!!」


砂浜に出てチラッと横を見ると、遠くから異質なオーラを放つ集団が。砂浜にスーツって場違いすぎない?


・・・・ん?あれって……もしかしなくても……。


待って、待って、待って、待って!!!!


スーツ集団の中に、見慣れた人達が居るんですけどーー!?あれ、絶対に九条と蓮様と凛様じゃない!?なっ、なんでここに居んのよ!!

あの悪寒の全容は……これだったわけね。

あたしは慌てて2階まで行き、何故か置いてあった金髪のウィッグを被って、ついでにキャップも被った。そして、サングラスを着用。

全身鏡をチェェック!!


「よしよし。これで分かんないでしょ」


あたしはドタバタしながら外に出た。

あたしが出せる最大限の高い声で、九条達を出迎えることを決意する。


「いらっしゃいませ~」


裏返るか裏返らないかギリギリのライン。


「お前、何してんの?」


明らかにあたしを見ている九条。

とりあえず微笑んでみた。


「だからお前、何してんの?」

「はて、誰のことでしょう。では、ご案内します」

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