極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
「元気、やったな」

 玲の驚きと喜びが複雑に混ざった笑顔に元気はウインクしながら自慢げにだろ? と返した。

「じゃあ、俺らも行きますかね。玲、雪乃さん、夏子。ガツンと言っちまいな」

 元気に誘導され私達は勢いよくうろたえている美幸の前へと躍り出た。美幸は私達が近づくときっと睨み高圧的な雰囲気を醸し出し始めている。

「何? もしかしてあれ、あんた達が撮ったの?」
「はあ? 撮れる訳ねえだろ。あれはハメ撮りしてたおっさんから貰ったんだよ。アイツ動画をサイトに投稿するつもりだったし遅かれ早かれってとこだな」
「ね、ねえ美幸ちゃん。これ本当なのよね……?」

 美幸の母親が信じられないというような表情を浮かべながら、震える声で美幸に近寄る。美幸は嘘よママ。と言うがそんな言い訳が通用する訳がない。

「お母様。これ全部本当ですよ。AIで作ったものでもありません。彼氏さんもお父様もお認めになってください。それに私の雪乃の事を悪く言ったのも美幸さんですね? 雪乃さんは優秀な部下です。あのような悪評を垂れ流すと言う事は……会社にも関わってきますがっ責任は取れるんですか?」

 玲の声が冷たく部屋中にこだました。美幸は以前険しい顔つきのままだ。彼女の恋人はと言うとがくっと肩を落としていて何かぶつぶつと呟いている。

「美幸ちゃん……嘘よね? こんな汚らわしい事……」
「そうだよな……?」
「……ええ、そうよ? 何がいけないの?」

< 142 / 146 >

この作品をシェア

pagetop