極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 昼食を食べ終え2人でお皿洗いをした後は、玲が何か用事があるようで一旦家から出ていった。去り際彼はすぐに戻るのでここで待っていて欲しいと私に告げたのだった。

(用事って何だろう。会社絡みの事かな)

 あまり詮索するのも良くない気がしたので、聞かないでおいた。今、私はリビングの黒い革のソファに座りテレビのリモコンに手を伸ばそうとしている。

「ん?」

 ふと、テレビの下にある黒くて細長い棚に目が行った。その棚のガラス窓の奥には家族写真のようなものが置かれてあったからだ。

「……どれどれ」

 写真に収められているのは4人。左上に紺色の縞模様のスーツを着ている玲。その横には赤いワンピースを着用した中年くらいの女性、真ん中で茶色い椅子に座りグレーのスーツを着用している中年くらいの男性。その左横でかがんでいるのはピンク色を貴重とした華やかな振り袖を着た若い女性が写っている。
 中年の男女はおそらく玲の両親だろう。そして振り袖を着た若い女性は玲の姉か妹か。全体的に玲よりも幼さそうな雰囲気的には妹に見える。

(玲さんの家族か。妹いるんだな……)

 玲にもきょうだいがいるという事実を知った私は、少し彼に親近感を感じたのだった。

(どんな方なんだろうか)

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