極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
「……」
目が覚めた。真っ先に飛び込んできたのは、白い天井。エステサロンとは違うし、職場でも自宅でもない。全く未知の天井だ。
「!」
飛び起きる。大きな白いベッドに、クリーム色の壁、壁掛け型の大きな液晶テレビに小さなアンティーク風の机。丸いシックな時計は午前6時を指している。何度見ても知らない場所だ。
「ここ、どこ? えーーと、私はどうしてたっけ」
そうだ、エステサロンで私はレイというセラピストに施術を受けてもらったのだ。だが、それ以降の記憶が無い。
するとこちらへと誰かが向かってくる靴音が聞こえて来る。
「だ、誰?」
部屋の扉がゆっくりと開かれる。そこにいたのはレイだった。前髪がオールバックではなく降ろしている部分こそ違うが他はあの時見た彼と変わらない。それにしてもなぜ彼がここにいるのか。
一体どういう事だ?
「え、レイさん?」
「雪乃さんおはようございます。体調は大丈夫ですか?」
「体調は大丈夫です……でも、なんで私ここに?」
「あの後ぐっすり眠っておられたので、私の家に運ばせて頂いたんです」
「え」
「ああ、その後は何にも触れてないです。着替えはお手伝いの女性の方にお願いしてもらいました」
「……?」
お手伝い? という事は彼はお金持ちか何かだろうか?
「あの、レイさんてお金持ちか何かで?」
「はい、僕の本名は門倉玲と言います。雪乃さんが働いている会社も存じております」
目が覚めた。真っ先に飛び込んできたのは、白い天井。エステサロンとは違うし、職場でも自宅でもない。全く未知の天井だ。
「!」
飛び起きる。大きな白いベッドに、クリーム色の壁、壁掛け型の大きな液晶テレビに小さなアンティーク風の机。丸いシックな時計は午前6時を指している。何度見ても知らない場所だ。
「ここ、どこ? えーーと、私はどうしてたっけ」
そうだ、エステサロンで私はレイというセラピストに施術を受けてもらったのだ。だが、それ以降の記憶が無い。
するとこちらへと誰かが向かってくる靴音が聞こえて来る。
「だ、誰?」
部屋の扉がゆっくりと開かれる。そこにいたのはレイだった。前髪がオールバックではなく降ろしている部分こそ違うが他はあの時見た彼と変わらない。それにしてもなぜ彼がここにいるのか。
一体どういう事だ?
「え、レイさん?」
「雪乃さんおはようございます。体調は大丈夫ですか?」
「体調は大丈夫です……でも、なんで私ここに?」
「あの後ぐっすり眠っておられたので、私の家に運ばせて頂いたんです」
「え」
「ああ、その後は何にも触れてないです。着替えはお手伝いの女性の方にお願いしてもらいました」
「……?」
お手伝い? という事は彼はお金持ちか何かだろうか?
「あの、レイさんてお金持ちか何かで?」
「はい、僕の本名は門倉玲と言います。雪乃さんが働いている会社も存じております」