天才外科医は激甘愛で手放さない~絶対に俺の妻にする~
瀬七さんのその一言で、はっとする。
最強レンジャーのショーに栄斗が行ってみたいと言っているのをぼんやり聞いていたが、まさか一緒に行こうと提案されるとは思っておらず、急に焦りが湧いてきた。
「いきたい! いきたい、いきたい! さいきょうれんじゃーにあいたい!」
飛び跳ねて全身で喜びを露にする栄斗をぎゅっと抱きしめて、静止させる。
すぐに手に持っていたスマホに視線を落とし、瀬七さんをしっかり見据えた。
「瀬七さん、本当にそれは大丈夫です。私も連れていけますし」
「うそ! まま、くるまのれない! しょーにいけないもん!」
抱きしめていた栄斗は、私の腕の中で足をばたつかせ、怒りを露にする。
行こう行こうと約束して、先延ばしにしていたバチが今当たっているのだ。
「電車で行けばいいんだから。お兄さんはお仕事で忙しいの」
『ひかり、車は出すと言っただろ。もし俺と行きたくないのであれば、栄斗くんとふたりでもいいぞ』
瀬七さんがいやというわけではない。ふたりが顔を合わせるのが怖いのだ。
それに、恵さんとの関係も明確に分かっているわけではないし。
どう答えようか迷っていると、栄斗は笑顔で私を見上げる。
「ぼく、ぜったいにしょーにいきたい! でも、ままもいっしょにきて!」