秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります
「な、なんでもないです」
一目散に逃げようとするのだ。
が…
「加藤議員に、結城財団、瀬名グループの息子だな」
下級生の顔と名前を覚えられてるとは思ってもいなかったのだろう。
顔色が青ざめる3人だった。
「おまえ達、今後、不祥事を犯したら無事でいられないと思え。俺は、お前らを監視してるからな」
震え上がり、3人はその場に崩れるぐらいの迫力があったようだ。
コツコツと靴音を鳴らし近づいてくる勅使川原さんに、3人は震えながら音がなる度、肩をピクリ、ピクリとさせて俯いている。
靴音が鳴り止んだのは私の前で、腕を捕まれ「行くぞ」と彼によって助け出されたのだ。
あちこちのパーティーで、何度か面識はあったものの、まさか、助けてくれるとは思ってもいなかった。
「ありがとうございます」
「あーいうのは、大人になっても変わらない。身の回りに気をつけて」
頭をポンと撫でてて、彼は歩いて行ってしまった。
撫でられた頭を撫でながら、私は、彼に恋に落ちたのだ。
その後、3人は、なぜか他校へ転校して行ってしまい、その後の私に、ちょっかいをかけてくる輩はいなくなり、平和な学生生活を過ごすなか、時折、見かける露美緒さんにときめいて、満足していた。