私が一番あなたの傍に…
「ごめん。もう我慢できない...」

そんなの今更、どうだっていい。私だってあなたが欲しくて堪らない。

「いいよ。その分、愁には身体で返してもらうから」

もちろんやらしい意味ではなく、荷解きを積極的にやってもらうという意味で言った。ちゃんと意味が愁に伝わっていることを願った。

「それはもちろん。可愛い彼女の分も俺が責任を持ってちゃんとやります」

意味が伝わっていたことに安心した。これで私の腰がダメになったとしても、愁がやってくれるみたいなので安心だ。

「それじゃ良しとします。いくらでもどうぞ」

「言ったな?幸奈こそ言葉の責任を身体で払ってもらうからな?」

お望み通りだ。こちらはもうそのつもりだ。

「いいよ。女に二言はないよ」

「それを言うなら男にだけどな。幸奈はかっこいいよな」

かっこいいのだろうか。自分では自分をそうは思わない。寧ろまだまだかっこいいからは程遠い...と思っている。
まだ私は将来何をやりたいのかすら見つかっていない。
私からしたら、もう見つかっている愁の方がかっこいいと思う。
自分を卑下する必要はないが、今の私には愁の方が眩しく感じた。

「そう?愁の方がかっこいいよ」

「彼女にそう言われて彼氏としては嬉しいけど、恥ずかしいな...」

照れてくれる彼氏も可愛くて愛おしい。かっこいいと言ったばかりなので、可愛いという気持ちは心の中だけに留めておくことにした。
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