私が一番あなたの傍に…
「うん。でも本心だからね」

嘘はついていない。本当にそう思っている。彼氏をかっこいいと思わない彼女なんていない。
日に日に彼氏のかっこ良さが増していくので、ときめきが止まらない。
逆に今の時点で冷めていたら、この先長いお付き合いなんてできないので、冷めていないことは良いことだ。まだまだ想いは募るばかり...。
いつか落ち着く時がくるのだろうか。そんな未来がまだ想像できない。
そのくらいまだ私達の世界は、私達だけしか見えていなくて。この先に起こりうる未来を本当の意味で想像できていない。
そういった意味ではまだままごとみたいな恋愛しかできていない。同世代の中で頭一つ分抜きん出ているだけだ。
将来のことが重圧に感じない時がくるのだろうか。想像しても想像できないことばかりで。私はまだまだ子供なのだと現実を突きつけられた。

「ずるい。幸奈ばっかり…」

耳元で囁かれた。そしてそのまま愁は耳を舐めた。
私の耳は一気に熱を帯び、耳元だけに熱が一気に集中した。

「もう…。愁の方がずるい……」

仕返しとばかりに、私も愁の頬にキスをした。さすがに耳を舐めるという芸当は、私にはハードルが高すぎた。

「幸奈は可愛いな。幸奈こそずるいよ」

更にスキンシップが激しくなっていった。
激しくなっていく度に身体が更なる甘い痺れを求めて、私は愁に懇願する。

「ずるくないよ。愁の方がずるい。私をこんなにさせちゃうんだから...」

私の全身の熱を愁に触れて直接伝える。その想いが届くことを願った。

「そうだな。俺ってずるい男だな。早く幸奈が欲しい」

愁は私の想いに応えてくれた。そのまま二人で求め合った。
今日からここが二人の愛の巣…かと思うと、いつも以上に熱に溺れた。

「もう…止まらない。ずっと幸奈が欲しい」

自分達だけしか居ないこの空間。それが私達の気持ちを昂らせていた。

「私も愁がもっとほしい......」
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