私が一番あなたの傍に…
実際、まだ税理士にはなれていない。まだ目指している段階だ。
私にはよく分からないが、色々バイトをするだけでも厳しいのであろう。
根拠もなく大丈夫なんて言えないが、愁なら夢を叶えることができると思う。そう確信できるくらい、実現力があると私は信じている。

「そっか。私は愁がやりたいことを叶える力があるって信じてるから。安易に大丈夫なんて言っちゃいけないかもしれないけど、大丈夫だと思う。愁ならなんとかなるよ」

気休めでしかないし、却って相手を傷つけてしまう場合もある。
でも今の愁には気休めでも大丈夫って言葉が必要だ。その言葉一つだけで心が救われたと思う。
誰だって優しい言葉が必要な時は必要だ。私は愁の心に寄り添いたいと思い、私なりに寄り添った。
その想いが届いていたらいいな。届いていることを願った。

「そう言ってくれてありがとうな。幸奈にそう言ってもらえるとめちゃくちゃ背中を押されて。前向きな気持ちになれる」

愁に想いが届いていたことを知り、私も心が救われた。
新しいことに挑戦する時は、誰しも不安な気持ちになる。

「それなら良かったよ。そう言ってもらえてこちらこそありがとう」

お礼にお礼を言うなんておかしいかもしれないが、そう思ってもらえているということが私には嬉しかった。

「いえいえ。こちらこそ」

お互いにお互いを支え合う。これから先もこうやって二人で支え合っていけたらいいなと思った。
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