私が一番あなたの傍に…
「もう着いちゃったね…」

本来の目的を忘れ、違うことに気を取られていたら、あっという間にモールに着いていた。
私達のような人達のことを俗にいうバカップルと言うんだなと思った。

「お、おう。行くか」

自動扉なので、身体が近づけば勝手に扉が開く。
手を繋いでいるので、一緒に扉に近づいた。センサーで感じ取った瞬間、すぐに扉が開いたので、お店の中へと足を踏み入れた。
入ってすぐ両隣にお店がある。左手にはアクセサリー屋さん。右手には某生活量販店。
入口近くのお店には用がないのでそのままスルーし、どんどん奥へと進んでいく。

「雑貨屋さんとかインテリア用品って何階だっけ?」

モールに何回か足を運んでいるとは言えども、普段用事がないお店が何階にあるか把握していない。
ここはモール内にある案内掲示板を見た方が早そうだ。

「ごめん。私も知らないや。案内板見て確認しよっか」

「そうだな。その方が早いな…」

なるべく効率良く回りたい。余計な労力は使いたくない。その方が時間も無駄に浪費しないで済む。

「それじゃまずは案内板を探そっか」

こういうのは大体、中央の広場かエスカレーターの近くにあったりする場合が多い。
的を絞って探した方が早そうなので、提案してみることにした。

「うん。そうだね。案内板って中央の広場かエスカレーター付近にあることが多いから、その辺を探してみない?」

「確かに言われてみればそうだな。よし。そうしよう」

提案してみて良かった。まさかお店を探すところから始まるなんて思ってもみなかったので、こうやって探索するのも悪くないなと思った。
現在地から考えると中央の広場の方が近いので、まずは中央の広場を目指す方が良さそうだ。
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