私が一番あなたの傍に…
「…ねぇ、愁。今、こうやってお買い物してるの楽しいね」

ちょっとした物を買っているだけに過ぎないが、こうやって二人で未来のことを想像しながら、今一緒に暮らしていく上で必要なものを選んでいる。
なんだか将来もこうやって二人で一緒に過ごしているのかと想像ができてしまう。
それだけで私は幸せだ。愁も同じ気持ちであることを願った。

「うん。俺も楽しい。幸奈と一緒に選んでお買い物してるから」

愁も同じ気持ちだと知り、私はやっぱり幸せ者だなと感じた。

「また一緒に来ようね」

これから二人で一緒に過ごす時間が増えていく。
幸せな時間をこれからも増やしていけたらいいな。

「おう。もちろん」

今日、買い物に来てよかったと心の底からそう思えた。
愁と過ごす時間が本当に大好きだ。この柔らかくて温かい時間を大切にしていきたい。

「…ごめん。他のお店も見るけど、もう少しだけ百均にいてもいいか?」

そんなの答えは一つしかなかった。

「いいよ。まだ時間あるし、ゆっくり買い物してから我が家へ帰ろう」

一緒に帰る家がある。もう別々の家に帰らなくてもいい。それだけで舞い上がった。

「それなら夕飯食ってから帰らね?」

帰ってから夕飯の支度をするのは面倒くさいので、ここで食べてから帰る方が楽だ。

「いいよ。そうしよう。何食べよっかな…」

「フードコートもあるし、それ以外にも色んなお店があるから楽しみだな」

モール内にはいくつかご飯屋さんがあり、各階に散りばめられている。
中でも三階にあるフードコートは、そのエリアに色んなお店が集結している。
一つのお店に決めて入るより、フードコートの方が各々好きな料理を食べられるので、選択肢の幅が広がる。
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