私が一番あなたの傍に…
「看護師って仕事に対して、やりたいことじゃなく、やらならなきゃいけない職業になってたんだと思う。自分の中での認識が違ったから、漠然と目標がないみたいに感じてたんだけど、今思えば現実逃避してたなって…」

学部を看護学部に選んだ時、勉強していく中でなんとなくやりたいことに変わっていけばいいなと思い、看護学部にした。
今思えばその選択は間違えてなかったと思う。結果的に本当にやりたいことに変わったから。

「実は俺も今の学部で勉強していく中でやりたいことを見つけたんだよ。ぶっちゃけ大それた将来の夢…なんて皆描いてないと思う。勉強していく中で見つけてくのかなって。なんとなく選ぶなんて高校生からしたら当たり前のことだし、今だって選んだ道が将来ちゃんとやっていけるかなんて保証すらないから不安だし…」

目指すべき目標を見つけたとしても、悩んだり迷ったりしない人なんていない。
私だってちゃんと国家試験に受かるかどうか今から不安だ。受からなかったら看護師になる機会が同期達より遅れる。
それに自分達の稼ぎで生活しているので、私だけ学生で愁だけ社会人というのは肩身が狭い。
それだけは避けたい。絶対に看護師と税理士になって、二人で一緒に生活を共に歩んでいきたい。

「今思えば大それた夢なんてないんだなってことが分かったよ。夢っていうとなんだか大きい目標を抱かないといけないような気がして恐れ多いんだよね。直近の未来で自分がどうしたいかでよかったんだなって。そう思えてからは看護学部に成り行きで入ったのも立派なやりたいことだなって思えたの」

もっと長い目で見た将来のことなんて、その時々になってみないと分からない。今から想像なんてしたってどうにもならない。
それでも大人は先々のことを考えなくてはならない。生きていくためにお金が必要だから。
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