私が一番あなたの傍に…
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そして、あっという間にうちの親に挨拶しに行く日を迎えた。
事前に親に、『今度の週末、実家に帰る。紹介したい人がいるから、その人を連れて』…と、伝えた。
母は電話越しだが、少し戸惑っている様子だった。そして、数秒の沈黙の後、『分かった。待ってるね』とだけ言った。
ってきりお母さんなら、彼氏ができたことを喜んでくれると思ってた。微妙な反応に、同棲の話をするのが怖くなった。
あの様子じゃ、反対されるに違いない。そうなると、父も同じ反応をするであろう。
よくある父親と彼氏の確執。なんとか愁に耐えてもらうか、頑張って粘ってもらうか…。
無理強いはしたくないが、私と長く一緒に居ることを考えてくれているのであれば、少しだけ父親と闘ってほしい。
最初から親を説得できるとは思っていない。こっちは長期戦のつもりだ。愁もそのつもりでいるといいのだが。
できれば、親と揉めずにスムーズに話し合いが終わるのが理想だ。こればかりは実際に親と対面してみないと分からないので、あとは勢いに任せることにした。
緊張感を抱えたまま、支度をし、実家へと赴く。
実家は東北地方のため、今夜は実家に泊まらせてもらう。もし、険悪な雰囲気になった際は、ビジネスホテルにでも泊まろうと思っている。
なるべくその展開にならないことを願っているが、いざという時の手段として使わせてもらおうと思う。