私の可愛い(?)執事くん
噂
.
「陽〜、来れる〜?」
薫さんからのメッセージを既読してお弁当を持って
中庭に向かう
「暁、今日の昼は?」
「ごめん、今日はちょっと」
「そっか、また明日な」
「ごめん」
クラスメイトの誘いを断った。
教室を出る時、なにかヒソヒソしてたけど
時間がもったいなくて急いで向かう、
ー中庭ー
「お待たせしました」
渚さんと薫さんと3人で昼食が週に2.3回、
入学してから始まっている。
いつも同じベンチで食べている。
「暁くん、大丈夫なの?
毎日じゃないとはいえ私たちと食べて。
クラスで噂たたない?」
「大丈夫ですよ、源さん。
他は教室で食べてますし。
クラスメイトも誘ってくれますから」
学校では敬語で苗字呼び。
あくまで先輩後輩。
(俺がいなかったら2人きり。
疑ってないし心配もない。
でも渚さんと学校で関わることができる唯一の時間。
この時間は絶対に逃したくない)
「暁くんとは学年違うし。
毎日は暁くんも友達付き合いがあるでしょ。
ほんの少しの時間でも学校で会いたいなって」
(かわいい)
「まぁ、俺は2人でもいいけどね〜」
言いながらも薫さんは少しずれてくれて
渚さんと薫さんの間に座ってお弁当を開く。
栄養バランスも彩りも考えられたお弁当。
「毎日思うけどすごいな、司」
「渚さんの分はともかく、
俺にも作ってくれてますし」
「この際、2人も3人も一緒だって僕の分も
用意してくれて」
感謝しながら食べる。
昼休みが終わる10分前には解散。
僕と渚さんは同じクラス。
教室に入ると、僕たちをみて気まずい雰囲気が
流れていた。
「・・・なにかやったの?薫」
「なにもしてないよ!僕」
ただ1人だけ、私たちの環境を知っている彼女が
肩を震わせて笑いを堪えていた。
「響、なにがあったの」
お腹を抱えて笑って少し落ち着いてから話し出した。
「いとこがココの1年で聞いた話なんだけど
噂があってね」
ー1年教室ー
教室に戻って授業の準備。
やけに視線を感じる。
(なんだろう、そういえば教室出る時もなんか
ヒソヒソしてたような)
お昼誘われて断ったクラスメイトに声をかけて
事情を聞く。
「ねぇ、何かおかしくない?」
「え、なにが?」
明らかに怪しい反応。
「俺、何か変なことした?」
「・・・実はちょっと噂が流れてて」
「噂?」
「僕が陽をカツアゲしてる!?」
「俺が先輩に脅されてる!?」
「え、なんで、そんな噂が」
薫が動揺していると珍しいのか吹き出した。
「初めの2.3回は1年のクラスまで
行ってたでしょ?
それがメールで呼び出してるじゃん」
「呼び出してるって言い方、ちょっとやだ」
薫の呟きは聞こえなかったのか響はスルー。
「周りから見たら自分で向かってるように
見えるでしょ?自分で呼び出さなくても行く、
月島が弱みを握ってるから暁くんが逃げられないん
じゃないかって。そこで軽く訂正したんだけど
あまり効果なかったみたい」
「・・・まぁ、いっかぁ」
「薫!?いいの」
「そのうち忘れるでしょ。」
神妙な顔したと思ったらケロッとした。
「前向きだね」
ー1年教室ー
「そんな噂あったんだ。
だから教室出ていく時もおかしかったんだ」
「うん、」
話してくれたクラスメイトにお礼を言って席に戻ろうとしたらまた呼び止められた。
「続きというか、別の噂があるんだけど」
「なに?」
「その3年の先輩と暁が付き合ってるってほんと?
ちょっと長めの銀髪を縛ってる男の人」
「それは違う、絶対違う。誰から聞いたの」
「クラスの女子。登校した時偶然真後ろをついていく形になった奴が聞いたんだって。
デートだとか恋人だとか」
クラスメイトに誤解を解いてもらうように頼んで
1週間もすれば噂はなくなった。
薫さんからのメッセージを既読してお弁当を持って
中庭に向かう
「暁、今日の昼は?」
「ごめん、今日はちょっと」
「そっか、また明日な」
「ごめん」
クラスメイトの誘いを断った。
教室を出る時、なにかヒソヒソしてたけど
時間がもったいなくて急いで向かう、
ー中庭ー
「お待たせしました」
渚さんと薫さんと3人で昼食が週に2.3回、
入学してから始まっている。
いつも同じベンチで食べている。
「暁くん、大丈夫なの?
毎日じゃないとはいえ私たちと食べて。
クラスで噂たたない?」
「大丈夫ですよ、源さん。
他は教室で食べてますし。
クラスメイトも誘ってくれますから」
学校では敬語で苗字呼び。
あくまで先輩後輩。
(俺がいなかったら2人きり。
疑ってないし心配もない。
でも渚さんと学校で関わることができる唯一の時間。
この時間は絶対に逃したくない)
「暁くんとは学年違うし。
毎日は暁くんも友達付き合いがあるでしょ。
ほんの少しの時間でも学校で会いたいなって」
(かわいい)
「まぁ、俺は2人でもいいけどね〜」
言いながらも薫さんは少しずれてくれて
渚さんと薫さんの間に座ってお弁当を開く。
栄養バランスも彩りも考えられたお弁当。
「毎日思うけどすごいな、司」
「渚さんの分はともかく、
俺にも作ってくれてますし」
「この際、2人も3人も一緒だって僕の分も
用意してくれて」
感謝しながら食べる。
昼休みが終わる10分前には解散。
僕と渚さんは同じクラス。
教室に入ると、僕たちをみて気まずい雰囲気が
流れていた。
「・・・なにかやったの?薫」
「なにもしてないよ!僕」
ただ1人だけ、私たちの環境を知っている彼女が
肩を震わせて笑いを堪えていた。
「響、なにがあったの」
お腹を抱えて笑って少し落ち着いてから話し出した。
「いとこがココの1年で聞いた話なんだけど
噂があってね」
ー1年教室ー
教室に戻って授業の準備。
やけに視線を感じる。
(なんだろう、そういえば教室出る時もなんか
ヒソヒソしてたような)
お昼誘われて断ったクラスメイトに声をかけて
事情を聞く。
「ねぇ、何かおかしくない?」
「え、なにが?」
明らかに怪しい反応。
「俺、何か変なことした?」
「・・・実はちょっと噂が流れてて」
「噂?」
「僕が陽をカツアゲしてる!?」
「俺が先輩に脅されてる!?」
「え、なんで、そんな噂が」
薫が動揺していると珍しいのか吹き出した。
「初めの2.3回は1年のクラスまで
行ってたでしょ?
それがメールで呼び出してるじゃん」
「呼び出してるって言い方、ちょっとやだ」
薫の呟きは聞こえなかったのか響はスルー。
「周りから見たら自分で向かってるように
見えるでしょ?自分で呼び出さなくても行く、
月島が弱みを握ってるから暁くんが逃げられないん
じゃないかって。そこで軽く訂正したんだけど
あまり効果なかったみたい」
「・・・まぁ、いっかぁ」
「薫!?いいの」
「そのうち忘れるでしょ。」
神妙な顔したと思ったらケロッとした。
「前向きだね」
ー1年教室ー
「そんな噂あったんだ。
だから教室出ていく時もおかしかったんだ」
「うん、」
話してくれたクラスメイトにお礼を言って席に戻ろうとしたらまた呼び止められた。
「続きというか、別の噂があるんだけど」
「なに?」
「その3年の先輩と暁が付き合ってるってほんと?
ちょっと長めの銀髪を縛ってる男の人」
「それは違う、絶対違う。誰から聞いたの」
「クラスの女子。登校した時偶然真後ろをついていく形になった奴が聞いたんだって。
デートだとか恋人だとか」
クラスメイトに誤解を解いてもらうように頼んで
1週間もすれば噂はなくなった。