松之木学園♥生徒会執行部


 「いったい、どういうことですか?原谷君」

 「待って。俺は知らないから」

 「しらばっくれないでください。現にこの中に慶彦さんが居るじゃないですか」


 香織ちゃんが怒りに目を細めてツンキーにじりじりと詰め寄る。勿論、演技なのだが、ツンキーは本気だと思って大慌てだ。


 「俺じゃないって」

 「本当に?嘘を吐いていたら今度こそ二度と口を利きませんよ」

 「えぇー……」

 「したならしたって正直に白状してください」

 「それは、その……」

 

 繰り出される怒涛の攻め。香織ちゃんから仁王立ちで睨まれたツンキーは、ガックリと肩を丸めると「ごめん」と謝罪の言葉を呟いた。


 香織ちゃんはその言葉を聞くなり“待ってました”と言わんばかりにツンキーの肩に手を置き、天使のような、聖母のような、神々しい微笑みを浮かべた。


 見ているこちらも若干ときめく可愛さ。ツンキーが縋るような目で香織ちゃんを見る。



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