左遷された王女は青銀の風に守られる ~地属性魔法で悪人退治を楽しんでいたら大変なことになりました~
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イラーリアは震えていた。
友達のノエミを呼んで、我が子を交えて楽しいお茶会をしているところだった。
ドアを勢いよく開けて四人の男が入って来たかと思うと、一人はナイフを突き出し、残りの三人はあちこちのドアを閉めて回った。
「動くなよ。お前たちは人質だ」
三歳になったばかりの子が泣きだす。
「うるさい! 黙らせろ!」
男に怯え、イラーリアは必死に子供をあやした。
なにが起きているのかわからなかった。人質と言われたことで、自分たちが犯罪に巻き込まれたことだけはわかった。
やがて、外の気配が変わった。
「ちっ。兄貴、囲まれました」
木戸の隙間を覗いた男の一人が言う。
「こっちには人質がいる。下手な手出しはしてこないだろう」
額に傷のある男が答えた。
囲まれた、ということは衛兵が来たのだろう。ああ、助けが来てくれた。イラーリアは少しほっとした。だが、実際に救出されるまでにどれほどの時間がかかるだろう。
ノエミを見ると、彼女もまた不安そうにイラーリアを見ていた。
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男は、木につながれた馬を見て首をかしげた。
高そうな鞍がついているし、毛並みがいい。
鞍を見て驚いた。金の象嵌で紋章までついている。
なんでこんなところに。
男は綱を木からはずし、馬を連れて歩き出した。