私と先輩の甘い放課後

 するとガタンっと大きな音がした。その音は生徒会室のドアの方からだった。


 どうしよう!?誰か来る!?


 誰か入ってくるかもしれないのに、先輩はその手を止めず、あまつさえまた甘いキスをする。


「だっ、だめっ…せんぱい、だれか、きちゃう…」


 そう必死で先輩に訴えかけても、先輩は私を貪り続ける。


「あっ…んっ…」


 先輩に触れられたところが熱くて、なんだか痺れたような感覚になって、私はつい声を漏らしてしまった。


 そしてまた生徒会室のドアがガタンと音を立てたけれど、誰かが入ってくることはなかった。


 少しして先輩が私の上から起き上がる。


「心陽、すごい可愛かった」


 先輩はとても満足そうにしていたけれど、私はなんとか理性を呼び戻して先輩に注意した。


「だ、誰かに見られたらどうするんですかっ」


 しかし先輩はあっけらかんと言う。


「鍵、閉めてあるけどね」

「へっ?」

「さっきここに来た時に閉めた。そもそも鍵も俺が持ってるし」


 そう言いながら夏樹先輩はポケットから鍵を取り出し、私の前で振って見せた。


「心陽、ドキドキした?人に見られちゃうかもしれないって」

「そ、そんなこと…」

「なんだかすごく感じてたもんね?心陽って人がいた方がもえるタイプ?」

「ちっ!違いますっ!」


 先輩は楽しそうにからから笑うと、よしよし、と言って私の頭を撫でた。


「もう!最近先輩いじわるですっ」

「心陽が可愛いからついね」


 さっきの疲れたような表情はもう先輩から見られなかった。


 こんなことで、先輩の疲れを少しでもとってあげられたのだろうか…?


 私ばっかりドキドキさせられて、私ばっかり気持ちよくなってしまった気がする…。


 そうやって今日も私は、先輩と甘い秘密の放課後を過ごしたのだった。


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