私と先輩の甘い放課後

 次の日の朝も、偶然蒼に会った。家が近所なのでたまに会うことはもちろんあったけれど、二日連続とは珍しい。


「蒼、おはよう」


 彼は相変わらずのだらしない恰好で、これまただるそうに返事をする。


「…はよ」


 仕方なく昨日と同じようにネクタイを締めてあげて、昨日と同じように服装を注意した。


 しかし蒼は何故だか上の空といった様子で、私の話なんて全く聞いていないようだった。


「心陽はさ、」

「うん?」

「生徒会室になにしに行ってるの?」

「え?」


 蒼からの突然の質問に、訳が分からず首を傾げる。


「なにって…?私は生徒会役員だし、生徒会の仕事をしに行ってるよ」


 昨日夏樹先輩とあんなことをしてしまったけれど、基本的にはいつも真面目に作業している…はず。


 蒼は私の心を見透かすようにじーっと見つめると、ふいっと視線を逸らした。


「あっそ」


 質問してきたのは蒼だというのに、やけに素っ気ない返事である。まぁ蒼はいつでもこんな感じだけども。


 彼の質問の意図は分からなかったけれど、私はその質問を特に気にすることはなかった。


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