レンタル姫 ~国のために毎夜の夜伽を命じられた踊り子姫は敵国の皇帝に溺愛される~
「あーあ。噂通りの悪女だったら、俺がいただくはずだったのにな~」
「え……」
「無礼な物言いをすまぬ。そやつが勝手に言い出したことだ。許可は出しておらぬ」
「悪女を俺の魔法で思いっきり調教したかったのにな~。そんな人どこにもいなかったわけだけど。噂なんて、あてにならないよね~」
「わざわざそんなことを言いに来たのか貴様は。とっとと出ていかぬか」
皇帝がぞんざいな手付きで宙を払い、魔導師を追い出しにかかる。
「はいはい。早く二人きりになりたいんですよね~」
「分かっているならさっさと……」
「お待ちくださいませ魔導師様!」
「へ? 俺?」
その場で消えかかった魔導師が、再び姿を現す。
ノツィーリアはガウンの前を念入りに重ね合わせると、広いベッドの上で正座して背筋を伸ばした。膝の前で両手を揃え、ゆっくりと頭を下げる。
「このようなみっともない格好で申し訳ございません。昨日はわたくしめをお助けくださいまして、本当にありがとうございました」
「いや~俺は陛下に命じられただけだからさ。礼なら陛下に……ああ、もうし終わってるのか」
「茶化すな、シアールード」
陛下が語気鋭くたしなめる横で、今言われた言葉の意味するところに気づいた途端に頬がかっと熱くなってしまう。
気まずさに顔を上げられなくなる。しかしノツィーリアの方から引き留めた手前、いつまでも待たせるわけにはいかないと、気を取り直してもう一度姿勢を正した。
魔導師をまっすぐに見つめて笑みを浮かべてみせる。
「此度の一連の作戦、貴方様が立案なさったと皇帝陛下から伺いました」
「まあそれはその通りなんだけど。下卑た発想には下卑た発想で返すってのは、そこの皇帝にはできないことだからね~」
「え……」
「無礼な物言いをすまぬ。そやつが勝手に言い出したことだ。許可は出しておらぬ」
「悪女を俺の魔法で思いっきり調教したかったのにな~。そんな人どこにもいなかったわけだけど。噂なんて、あてにならないよね~」
「わざわざそんなことを言いに来たのか貴様は。とっとと出ていかぬか」
皇帝がぞんざいな手付きで宙を払い、魔導師を追い出しにかかる。
「はいはい。早く二人きりになりたいんですよね~」
「分かっているならさっさと……」
「お待ちくださいませ魔導師様!」
「へ? 俺?」
その場で消えかかった魔導師が、再び姿を現す。
ノツィーリアはガウンの前を念入りに重ね合わせると、広いベッドの上で正座して背筋を伸ばした。膝の前で両手を揃え、ゆっくりと頭を下げる。
「このようなみっともない格好で申し訳ございません。昨日はわたくしめをお助けくださいまして、本当にありがとうございました」
「いや~俺は陛下に命じられただけだからさ。礼なら陛下に……ああ、もうし終わってるのか」
「茶化すな、シアールード」
陛下が語気鋭くたしなめる横で、今言われた言葉の意味するところに気づいた途端に頬がかっと熱くなってしまう。
気まずさに顔を上げられなくなる。しかしノツィーリアの方から引き留めた手前、いつまでも待たせるわけにはいかないと、気を取り直してもう一度姿勢を正した。
魔導師をまっすぐに見つめて笑みを浮かべてみせる。
「此度の一連の作戦、貴方様が立案なさったと皇帝陛下から伺いました」
「まあそれはその通りなんだけど。下卑た発想には下卑た発想で返すってのは、そこの皇帝にはできないことだからね~」