名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
「ひとつ言っておくが、俺と純華の間に恋愛感情が成り立ったことは一度もない。周りが好き勝手なことを言っているだけだ」
「本当に?」
「ああ」
余計な誤解されてはたまらないとばかりに、祐飛は弁明した。
「そもそも、純華よりも雛未と知り合った方が先だ。雛未が純華に似てるんじゃなくて、純華が雛未に似てるんだ。その分、純華の扱いに手心が加わったのは確かだけどな」
「何を言ってるんですか、祐飛さん。私と純華さんは腹違いの姉妹でもなんでもないんですよ?似てるはずないですよ」
雛未は自嘲気味に純華と似ているという部分を訂正した。
「いや、雛未は間違いなく若狭家の血縁だ。証拠もある。そうでなかったら、俺も聖も國治おじさんの容体を雛未に伝えようと思わなかった」
祐飛は雛未の憂いを晴らすように、はっきりと断言した。
「でも……」
國治本人も雛未が自分の娘だということを頑なに否定していた。
雛未自身も國治が嘘をついているようには見えなかった。
「少し時間をくれ。調べたいことがある」