名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
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雛未と祐飛がノースエリアにある若狭邸を訪問したのは、それから二週間後のことだった。
國治は既にベリが丘病院を退院し、今は自宅から病院に通いリハビリを続けている。
この日は、聖の案内で立派な応接室に通された。聖も同席するという。
雛未はついてこいと言われただけで、祐飛が何をしようとしているか、まったく聞かされていない。
(平気なのが、不思議……)
けれど、祐飛が傍にいてくれるのなら何を言われても大丈夫だという自信だけはあった。
応接室に案内されてから五分後。
國治は聖に腕を支えられながら応接室にやって来ると、杖を頼りにソファに座った。
「それで?また同じことを私に尋ねるつもりなのかい?」
「國治おじさん、いい加減本当のことを話してもらえませんか?」
祐飛はそう言うと、一枚の文書を応接テーブルの上に置いた。
「DNA鑑定書です。99%の確率で若狭國治と不破雛未の間に親子関係が認められるという鑑定結果が出ています」
とんでもないものがこの場に登場し、雛未は心底驚いた。