名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
その後、二人は純華が取り寄せたアフタヌーンティーセットに舌鼓を打ちながら、楽しいおしゃべりに興じた。
セイボリー、スコーン、ケーキと下の段から手を付けるのがアフタヌーンティーのマナーらしいので、順に平らげていく。
飼っている猫の話や、雛未の出身地の話など。話題は尽きることがなかった。
純華は時にカナリアのような美しい声で笑い、時にうんうんと軽快な相槌を打ってくれた。
初めてのお茶会とは思えないほど、会話が弾んでいく。
「あの……雛未さんのご趣味は?」
話題が趣味の話に移り変わると、純華からキラキラした目で尋ねられる。
お見合いの席みたいな質問だが、交流を深めたいという純華の希望に茶化さず答える。
「一応ハンドメイドが趣味かな?」
雛未はスマホを操作し、いくつかの写真を純華に見せた。
そこには雛未が作ったピアスや、ヘアゴムなどのアクセサリーの写真が収められていた。
「素敵……!」
「趣味っていっても、パーツを空枠に並べてレジンで固めるだけなんだけどね」
「中に入っているのはお花ですか?」
「そうだよ。うちのお母さん、押し花アートが趣味だったから、余っているパーツをもらってちまちまとね」
雛未は画面を更に横にスライドさせた。