まどろみ3秒前

―キーンコーンカーンコーン…


学校のチャイムが鳴ったと同時に、私のお腹の音も鳴ってしまった。お昼休憩の時間だ。

家から飛び出してきたから、朝御飯なんて何も食べてなかったな…

空腹で倒れそうで鞄をあさるが、最悪の事態に気付いた。お母さんが作ってくれたお弁当を、家に忘れてきてしまった。それに、金銭も持ってきてなくて、食料が、買えない。

ああ…と呟きながら、とりあえずと教室を出る。

校舎の屋上へ向かう人たちは、友達と話して笑いあいながら、一緒にご飯食べるんだろうな。私も、昔はそうだったんだけど。


外へ出ると、爽やかな風が吹く。

冬の匂いは過ぎ、暖かな春の匂いがした。


ひとりで、ある場所へ向かう。いつもはお弁当を持っているが、今日は何も持ってない。


そこは、今にも崩壊しそうなボロボロのベンチだった。鳥のふんや落書きなどがある。


学校の校舎の裏にあり端っこにあり、誰からも見えないよう木々に囲まれている。雨上がりで下の土はぐちゃぐちゃで気持ち悪かったが、まあ、別にどうでもいい。
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