千年愛
俺達が見えなくなった後…蓉子さんと
おばさんが二人のことについて、
話していたらしかった。
「しっかし、本当に良かったな〜。
舞ちゃんがあんなに元気になって。」
「お母さん…。」
「何だね、急に改まって。」
「実はね…舞ちゃんって、鎌倉の会社社長の
一人娘で、レオさんは神奈川で一番大きな
真行司財閥の一人息子なんだって。
舞ちゃんの本当の名前は
立花亜里沙みたい…。」
「何でそんなこと知っとんじゃ、お前。」
「夕べ、舞ちゃんが似顔絵を描いてた時、
また舞ちゃんが気を失ったのよ。
それがいつものとは違って。
それで舞ちゃんを休ませた後、
レオさんに今までのいきさつを全部話して
レオさんからも話してもらった。」
「そんで…?」
「昔、二人は付き合ってて、結婚の約束も
してたみたい。でも、レオさんの家から
反対されて、レオさんは家を出て
二人で暮らし始めたんだって。
でもそれから三年後に、突然…
舞ちゃんがレオさんの前から
姿を消したみたい。
舞ちゃん…病気のことでレオさんに
迷惑かけたくなかったんじゃない?
それから二年間ずっとレオさんは
舞ちゃんのことを探し続けて…
でも結局は見つけることできなくて、
舞ちゃんの家では舞ちゃんの葬儀を
やっちゃったんだって。
二か月前にね…。」