婚約破棄されたので悪女を演じることにしました~濡れ衣を着せられた聖女ですが、すべて捨てて自由になるのでお構いなく~
きょとんとした顔のまま首を傾げる彼らをよそに、ローグベルト殿下は私をまっすぐ見据えた。
「このパーティーの招待状を送ってくださったのはエマリネ様、あなたですね」
「えっ……は、はい」
「あなたの美しい筆跡に心奪われました。どうか、私とともに来てくださいませんか」
「……ええっ⁉」
あまりにも唐突な提案に思わず声を上げてしまう。それは私だけでなく、会場にいるすべての人が目を見開くほど驚いた。
「き、貴様は先程の話を聞いていたのか!? その女は怠惰の聖女と呼ばれるほど……」
「彼女の判断は賢明だと判断します。……少し黙っていてもらえませんか?」
ぎらりと睨みつけたその眼差しに、ライアンが黙り込む。
怪しさ満点だが、彼が隣国の第二王子である事実は変わらない。
「エマリネ様」
困惑する私に、ローグベルト殿下は顔を少しだけ近付けて呟くように言う。
「私に合わせてください。……すべて、捨てていきましょう?」
「このパーティーの招待状を送ってくださったのはエマリネ様、あなたですね」
「えっ……は、はい」
「あなたの美しい筆跡に心奪われました。どうか、私とともに来てくださいませんか」
「……ええっ⁉」
あまりにも唐突な提案に思わず声を上げてしまう。それは私だけでなく、会場にいるすべての人が目を見開くほど驚いた。
「き、貴様は先程の話を聞いていたのか!? その女は怠惰の聖女と呼ばれるほど……」
「彼女の判断は賢明だと判断します。……少し黙っていてもらえませんか?」
ぎらりと睨みつけたその眼差しに、ライアンが黙り込む。
怪しさ満点だが、彼が隣国の第二王子である事実は変わらない。
「エマリネ様」
困惑する私に、ローグベルト殿下は顔を少しだけ近付けて呟くように言う。
「私に合わせてください。……すべて、捨てていきましょう?」