君は優しい嘘つき
***
「〜〜!〜〜〜!!」
「〜〜〜!?〜〜!!!」
言い争う声が日常になったのはいつからだろうか。
足音を立てないようにして歩くようになったのはいつの日だったか。
また今日も裏口から身体を滑り込ませるように外に出れば、夜の風が撫でるように髪を揺らした。
月明かりが照らす一本道を歩きながら空を見上げれば、そこには真ん丸な月が煌々としており、そういえば今日は満月だったなと思う。
いつものようにぎしりと軋むベンチ。
いつもならスマートフォンからの情報の波に飲まれようと必死になるところだけど、今日は少しだけ違った。
満月でいつもよりも明るいだとか、この前集中しすぎて周りの気配に気づけないほど疎かになっていたこととか。
きっと理由は探せばいっぱい出てくるし、そのどれもが正解ではないのだろう。
顔を上げて少し遠くを見つめる。
私のお隣さん。歩の家がここから見えるのだ。
「〜〜!〜〜〜!!」
「〜〜〜!?〜〜!!!」
言い争う声が日常になったのはいつからだろうか。
足音を立てないようにして歩くようになったのはいつの日だったか。
また今日も裏口から身体を滑り込ませるように外に出れば、夜の風が撫でるように髪を揺らした。
月明かりが照らす一本道を歩きながら空を見上げれば、そこには真ん丸な月が煌々としており、そういえば今日は満月だったなと思う。
いつものようにぎしりと軋むベンチ。
いつもならスマートフォンからの情報の波に飲まれようと必死になるところだけど、今日は少しだけ違った。
満月でいつもよりも明るいだとか、この前集中しすぎて周りの気配に気づけないほど疎かになっていたこととか。
きっと理由は探せばいっぱい出てくるし、そのどれもが正解ではないのだろう。
顔を上げて少し遠くを見つめる。
私のお隣さん。歩の家がここから見えるのだ。