~best friend~ふたりで図る距離(こい)の行方。

ーーー彼方sideーー終





寂しい。

毎日毎日,とても楽しいのに。

失ったものを探し求めるみたいに,私は寂しさを増していた。

いつの間にか,冬まで終わってしまいそうな中。

彼方とであったばかりの頃みたいに,その背中を見つめてばかりいる。

どんなに自重して,切り替えようと思っても。

他の人を好きになるところまでは,いけなかった。

彼方が好き。

言いたくて,たまに泣きたくなる。

私はまた間違えたのかもしれない。

正しい道だったなら,こんな寂しいわけがない。

こんなに後悔まみれな訳がない。



『彼方,好き。好きだったの。それだけなのに,こんなわけわかんないの……ごめん。友達って,呼んでくれたのに。私だけ,ごめん』



1度くらい言いたかった。

放課後になって,中途半端に読んだ本の続きを読むために一人残って。

集中できずに閉じた私は,誰もいないことをいいことに,1人で顔を覆った。

その右側。
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