この結婚には愛しかない



「おかえりなさい」

「ただいま」

「すぐお風呂入られますか?」

「まずは莉央だよ」


玄関ですぐハグをして、伊織さんの顔が近づいてきたので、背伸びをしてお迎えして、ちゅ、と口付けた。

まだキスも照れるけど、したい気持ちの方が大きい。


「遅くなってごめんね」

「お疲れ様です。今マンションの研究してました」

「ちょっとその事で莉央に相談。先にシャワーしてきていい?」

「はい。あ、お腹空かれてますか?」

「ううん大丈夫だよ。ベッドで待ってて」


意味深な視線を送られ固まると、かわいいねとキスが降ってきた。

「莉央もシャワーする?」

「もう済ませてるので」

「分かってて誘ってるんだよ?」

「そんな色気たっぷりに誘わないでください」

「ははっほんとかわいい。服脱ごっか」


羽織っていた薄手のカーディガンを、肩からストンと脱がされ、ギリギリ肘で捕まえて胸元に手繰り寄せる。

「ダメ?莉央に背中流して欲しいな」

「(おねだり!!)」


ダメじゃないですと呟くと、バスルームに連行された。


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