この結婚には愛しかない
*
その週の金曜。23時を少し過ぎたころ、早瀬社長と飲みに行った伊織さんから電話がかかってきた。
伊織さんは今朝早瀬社長から急遽飲みに誘われ、18時以降の予定を全てキャンセルされた。
帰りが何時になるか分からないから今日はホテルに帰るね。遅くならなかったら電話するねと言ってくださったので、もう電話はないかなと思いつつ待機していた。
「伊織さんお疲れ様です」
あれ?伊織さんの声が聞こえない。その代わりに、ザワザワと周りの人の話し声が聞こえる。車が走る音も。
「伊織さん?」
『あー、ごめん、迎えに来て欲しい』
「伊織さん?どうかしたんですか?今どこですか?」
明らかに伊織さんがおかしい。力がなく、暗く沈んだ声。
『ここどこだろう。その前にこれだけメモして欲しい。月曜アポ連絡、赤澤さん』
「月曜アポ連絡。アカザワさんですね?承知しました」
慌ててスマホをスピーカーにして、メモアプリに入力した。
その週の金曜。23時を少し過ぎたころ、早瀬社長と飲みに行った伊織さんから電話がかかってきた。
伊織さんは今朝早瀬社長から急遽飲みに誘われ、18時以降の予定を全てキャンセルされた。
帰りが何時になるか分からないから今日はホテルに帰るね。遅くならなかったら電話するねと言ってくださったので、もう電話はないかなと思いつつ待機していた。
「伊織さんお疲れ様です」
あれ?伊織さんの声が聞こえない。その代わりに、ザワザワと周りの人の話し声が聞こえる。車が走る音も。
「伊織さん?」
『あー、ごめん、迎えに来て欲しい』
「伊織さん?どうかしたんですか?今どこですか?」
明らかに伊織さんがおかしい。力がなく、暗く沈んだ声。
『ここどこだろう。その前にこれだけメモして欲しい。月曜アポ連絡、赤澤さん』
「月曜アポ連絡。アカザワさんですね?承知しました」
慌ててスマホをスピーカーにして、メモアプリに入力した。