この結婚には愛しかない
それぞれが指示通りに動いている間、伊織さんが室長と事業部長と話をされていた。

ホールディングスからの受注減は、ホールディングスの売上減少に起因していたようで、うちはどうすることも出来ないらしい。


長谷川くんと私の集計が終わり、報告し終わった頃、SU社訪問のアポが取れた。

25日の金曜日15時から。夜は是非会食をと先方の社長直々に申し出があり、SU社のある北関東へ伊織さんと営業部長と営業担当者の計3名の1泊出張が決まった。


「莉央、またリスケの指示出すから」

「承知しました」


ひとまず、緊急のミーティングが終了した。







どうしても伊織さんの様子が気になって、帰る前に専務室に伺った。伊織さんは今日はもう予定はなく、きっと部屋におられると思ったので。

ノックをして入室したら、モニターの明かりがついているだけで。たしか前もこんなことがあった。前は伊織さんはソファーに横になっていた。


「莉央?どうしたの?」

伊織さんはデスクにおられ、モニターの横から顔をのぞかせながら室内の電気をつけた。
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