この結婚には愛しかない
ちょっと待って。びっくりなんだけど。

私のセリフを奪われた感が凄い。でも店長のイケメン具合はもはや暴力。誘えてたかどうかわからない。


「こちらこそぜひお願いします。ちょうどこの後2人でご飯行こうって話してたんです。ね?いいよね佐和」

うん、と頷くと、中村さんが「マジすか!」と歓喜する。

「20時に店出れるように全力で締めるんで!店長もう店閉めます?」

「中村」

「すみません冗談です、締めだけ進めます」


言葉の通り、猛スピードで締め業務を始める中村さん。その横で、店長が私たちに丁寧な口調でフォローを入れる。

「すみませんうちのスタッフが。先日小泉様がお越しくださってから、どうしても食事にお誘いしたいと申してまして...」

「店長さんこそいいんですか?恋人とか...」

莉央の発言に息を飲む。どうか店長に恋人がいませんように...


「俺は問題ないですよ。お2人こそ大丈夫ですか?」

問題ないって?彼女いるのいないの?いるのに問題ないは問題だから!と、グレーな返答に白黒つけたい私の隣で、莉央が素晴らしい質問をしてくれた。

「私たちは恋人いないから大丈夫です。店長さんも恋人いないってことですよね?」

「はい」

嬉しい!莉央ナイスすぎ!

でもアレだ。この前のナンパの1件もある。遊び人かもしれない。恋人はいないけどってやつかも。
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