この結婚には愛しかない
「でも店長にどうしてもって頼み込んだら、他の客もスタッフもいない時に1回だけならって許可してくれたんすよ。ね、店長。だから俺、遅番が店長と2人だけになる今夜に賭けてた。もう来ないかなって諦めかけてたら2人が来てくれた。運命」
「湊いいの?許可して。それに運命とか言ってるけど」
「佐和ちゃん俺の扱い雑。店長過去1回だけお客さん追いかけてったことあるからダメって言えませんもんね」
「ね、じゃないよ。中村しゃべりすぎ。何年も前の話すんなよ」
綺麗な形の目が、中村くんを軽く睨む。
「その話詳しく」
「佐和そこ食いつく?」
「(佐和って呼ばれた!)莉央も聞きたいよね」
「うん。もしかして元カノさんとか?」
「違うよ。その人は中村の友達の彼女。あー、もう奥さんか」
湊はずっと笑顔だから気持ちが読みづらい。
追いかけて行ったって、好きだったのかな。振られたのかな。
いいなその人。羨ましい。
「あ、そうだ店長。佐和ちゃんの誤解とかなきゃ。この前、どこかで会ったことあるってナンパしたみたいになってたけど、ナンパじゃないから」
「そうなんだ」
「だってこの人、される側の人間」
「中村お前、本当うるさい」
莉央と顔を見合せて、目で会話する。莉央の目が「良かったね」って言ってくれる。
「湊いいの?許可して。それに運命とか言ってるけど」
「佐和ちゃん俺の扱い雑。店長過去1回だけお客さん追いかけてったことあるからダメって言えませんもんね」
「ね、じゃないよ。中村しゃべりすぎ。何年も前の話すんなよ」
綺麗な形の目が、中村くんを軽く睨む。
「その話詳しく」
「佐和そこ食いつく?」
「(佐和って呼ばれた!)莉央も聞きたいよね」
「うん。もしかして元カノさんとか?」
「違うよ。その人は中村の友達の彼女。あー、もう奥さんか」
湊はずっと笑顔だから気持ちが読みづらい。
追いかけて行ったって、好きだったのかな。振られたのかな。
いいなその人。羨ましい。
「あ、そうだ店長。佐和ちゃんの誤解とかなきゃ。この前、どこかで会ったことあるってナンパしたみたいになってたけど、ナンパじゃないから」
「そうなんだ」
「だってこの人、される側の人間」
「中村お前、本当うるさい」
莉央と顔を見合せて、目で会話する。莉央の目が「良かったね」って言ってくれる。