この結婚には愛しかない
「え?銀行?しかも通訳って英語?佐和ちゃん英語話せるの?」

「I can have a daily conversation. 」

中村くんの質問に英語で答えた。「うわマジか」と驚く中村くんにわざとらしく「どう?」とドヤ顔だ。


「今のなんて言ったん?」

「日常会話なら話せるよって言った」

「マジかカッコよすぎる」

湊の反応はどうかしら。と様子を伺うと、何か考え込んでいる。その真剣な顔が神々しい。...けど、聞いてた?

「でも通訳向いてなかった。私英語で話してる時、脳が英語になるから、日本語に訳そうとするとタイムロスがすごくて。同時通訳の人まじ尊敬。あんなの無理」

「わかった!」

さっきまで考え込んでいた湊が、目を輝かしながら「佐和!わかった!」って。

はい佐和です。あなたの好きにしてください。


「2週間前、土曜の夕方ここのアーケードの外れにある公園で見たんだ」

「公園?2週間前は確かに莉央とデートしてて...」

莉央に助けを求めると「確かにこの辺来たよね」と。


「外国人のバックパッカーが公園で警察官と、」

「「あ!」」

莉央と同じタイミングで思い出したみたい。
< 252 / 348 >

この作品をシェア

pagetop