この結婚には愛しかない
「もっと甘えて?」

莉央の身体が小さく跳ね、ぎゅ、とさらに素肌を密着させた。


「結婚してから半月も離れたことないから想像できないです。伊織さん...寂しい」

「寂しがってくれて嬉しいなんて言ってごめんね。俺も寂しくなってきた」

「ごめんなさい。そんな伊織さんまで...」

「来月旅行行かない?俺ドライブしたいな。美味しい海の幸も食べたいし、温泉はどう?下関とか」

「行きたいです!」

「ん、可愛い。笑顔になったね」


頬にキスをすると、莉央も返してくれる。

今すぐここでシたいけど、後でたっぷり愛したいからやめておくね。


「クリスマスの土日にしようか」

「はい!私に計画立てさせてください」

「お願いできる?客室に風呂付きがいいな。露天だとなお」

「あー、それはどうですかね、クリスマスはもう予約いっぱいだと思うのでお風呂付きはちょっと難しいかと、」

「こら、なんでそんな嫌がるの?今も一緒に入ってるでしょ?」

「だって...」

「じゃあ俺が宿探す」

「ごめんなさい探します」

「ははっ、そろそろ出よっか」


まるで花のようにピンクに色づく頬。

身体を拭きあって、下着を身につけようとした手を遮って、バスタオルを巻いてあげる。

意図を察した莉央も、俺の腰にバスタオルを巻いてくれた。


「伊織さんありがとうございます。もう寂しくないです。大好きです」

その可愛い笑顔には、キスで返事をした。
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