この結婚には愛しかない
もう1度、甘酸っぱくて冷たい莉央の口内に舌を差し入れ、ジェラートと莉央を味わう。

「伊織さ、んっ」

莉央の口からジェラートがなくなったら、莉央の口にスプーンで入れ、それを味わうを何度も繰り返した。


手を伸ばし、空になったカップとスプーンをシンクに落とし、もうすでにとろんと蕩け始めていた莉央を抱き寄せ再び口付ける。

すでにイチゴ味は消え、永遠に続けていたいと惜しみながら、でも先へ進みたい昂りが勝り唇を離す。

つつ、と莉央と繋がる透明な糸が光り、それを食む。


「ねえ、“莉央”が見てるけどまたここでする?ソファー?それともベッド?」

「...ベッド」

「つかまって」

蕩けて力が入らなくなった莉央を抱いて寝室に運ぶ。

「伊織さん」と耳に触れた唇から可愛い声が入り、俺まで力が抜けそうになる。


「今度は俺が充電ね。愛する妻にマーキングもしなきゃ」


ベッドにそっと下ろして、バスタオルの結び目を解き、全身余すところなくキスを落とした後、たっぷりと可愛がる。

さっきのイチゴより、莉央の方が甘くて美味しい。


素直な身体はすぐに熱を帯び、さっきの風呂でのように全身がピンクに色づく。

白く薄い肌は、加減を間違えると簡単に朱の跡がついてしまうから、いつも気をつけているけれど。

今日だけは、俺と莉央本人にしか見えないところに、意図的に付けるね。


帰ってくるまで消えないで欲しい。
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