この結婚には愛しかない
「離れている間も、毎年お祝いのメッセージありがとう」

「これからは毎年直接お祝いできます。ずっとずっとお祝いさせてください」

「うん」

「伊織さん今日はお出かけですよ。早くシャワーしてきてください」

「そうだね」


1月の最終週の土曜日。今日は4年振りの牡蠣イベントだ。

もうドタキャンを頼む必要は無いなと、つい笑ってしまい、莉央が不思議そうな顔をした。


今日はイベントに行ったあと、ショッピングをして気に入ったものがあればそれをプレゼントしてもらう。

湊くんがよく行くショップに連れて行ってもらったから、そこを何店舗か回る予定だ。湊くんの店にも行きたいな。

莉央に何本かネクタイを選んでもらうのもいいかもしれない。

夕方家に帰ってからご馳走を作ってくれるみたいだから、すごく楽しみな1日だ。


「俺夜景も行きたいな。初デートで行った工場夜景」

「え!行きたい!行きたいです!」


ベッドの上で身体を乗り出して、目を輝かせる。

「あ、でも晩ご飯、」

「食べたあと行こうよ。アルコールは一旦我慢して、帰ってから2人でお酒飲んで夜更かししようよ。映画でも観ない?」
< 310 / 348 >

この作品をシェア

pagetop