あなたの子ですよ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~
「コリーンになんとかさせる。あれでも聖女であり私の婚約者だ。結婚をちらつかせれば、なんとか動くだろう」
コリーンはクロヴィスと結婚をしたがっている。彼女がほしいのは王太子妃の地位であって、クロヴィスの愛情ではない。だからその地位を失ってもいいのかと脅せば、今度こそ力を使ってくれるはず。
「ですが、コリーン様は……」
アルフィーは何か言いたそうにしながらも、その先の言葉を言い淀んだ。
「なんだ。コリーンがどうした? はっきり言え。お前はコリーンの何を知っている?」
中途半端に言葉を濁すアルフィーに苛立ちすら覚える。
「……いえ、何も知りません。ただ、彼女の聖なる力は、本当に聖なる力なのかと疑っているだけです」
その言葉にクロヴィスは右の眉尻をひくりとあげた。ゆっくりと口を開く。その言葉を言っていいのかどうか、悩みながらも。
「お前も、そう思っているのか……」
アルフィーの目が大きく開いた。
「ということは、殿下も……?」
ウリヤナの前で聖なる力が現れたと口にしたコリーンは、その後、植物の成長促進をやってのけた。これも聖なる力の一つであり、聖なる力を認める際にもっともわかりやすい力であるとも言われている。
それを目にした国王も、コリーンを褒め称えた。
だがそれ以降、彼女はその聖なる力を使っていない。
地方の困窮を知らせ、幾度となくコリーンに頼んだが「疲れるから」という理由で、力を使わない。
もしかして、コリーンからも聖なる力が失われたのではないかと、クロヴィスは疑っている。彼女の力も、自分が奪ってしまったのだろうか。だが、それは知られてはならない事実。
コリーンはクロヴィスと結婚をしたがっている。彼女がほしいのは王太子妃の地位であって、クロヴィスの愛情ではない。だからその地位を失ってもいいのかと脅せば、今度こそ力を使ってくれるはず。
「ですが、コリーン様は……」
アルフィーは何か言いたそうにしながらも、その先の言葉を言い淀んだ。
「なんだ。コリーンがどうした? はっきり言え。お前はコリーンの何を知っている?」
中途半端に言葉を濁すアルフィーに苛立ちすら覚える。
「……いえ、何も知りません。ただ、彼女の聖なる力は、本当に聖なる力なのかと疑っているだけです」
その言葉にクロヴィスは右の眉尻をひくりとあげた。ゆっくりと口を開く。その言葉を言っていいのかどうか、悩みながらも。
「お前も、そう思っているのか……」
アルフィーの目が大きく開いた。
「ということは、殿下も……?」
ウリヤナの前で聖なる力が現れたと口にしたコリーンは、その後、植物の成長促進をやってのけた。これも聖なる力の一つであり、聖なる力を認める際にもっともわかりやすい力であるとも言われている。
それを目にした国王も、コリーンを褒め称えた。
だがそれ以降、彼女はその聖なる力を使っていない。
地方の困窮を知らせ、幾度となくコリーンに頼んだが「疲れるから」という理由で、力を使わない。
もしかして、コリーンからも聖なる力が失われたのではないかと、クロヴィスは疑っている。彼女の力も、自分が奪ってしまったのだろうか。だが、それは知られてはならない事実。