【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「流星、元気?」
「元気です。相変わらずいっつも藍先輩の話してます」
「はは」
それからわたしと瑛麻ちゃんは、藍くんを含めて3人でわたしの部屋で一緒にお茶をしていた。
この狭い六畳一間に瑛麻ちゃんと藍くんがいるなんて、なんだか不思議な感覚だけど、話が弾んでとっても楽しい。
「そういえば昨日もデートしました」
「へー、いいね」
「瑛麻ちゃんと流星くん、ラブラブなんだよ」
「えへへ。彼と愛してるゲームをして、たくさん愛してるをもらっちゃいました」
「愛してるゲーム?」
聞き覚えのない単語に、わたしは首を傾げた。
そんなわたしに瑛麻ちゃんが説明してくれる。
「愛してるよって交互に言い合うゲームだよ。言われて照れた方が負けっていう簡単なルールなの」
「へぇ、面白そう」
「夜遅くまでやっていたせいで、ちょっと寝不足気味なんだけどね」
愛してるゲームをしている瑛麻ちゃんと流星くんを想像すると微笑ましい。